小説
その後、噂を聞きつけ集まった男数人で少年をカンラン達の店に運び込んだ。 カンランが出てったあと、リンメイは急いで店にある材料を集めていた。お昼時も過ぎたタイミングだったため、もくもくと行き倒れの人の為に料理を作り始める。…まさか運ばれてくる…
もくもくとおいしい香りのする湯気があたりに立ち込める。 ジャーッと鍋の中で焼ける肉と野菜の音も、食欲をそそる。 そして、テーブルの上に並べられた料理の数々の横では…空になった皿がいくつも重ねられていた。 「はむっ!もぐもぐ、ごっくん。パクッハ…
山の上にある村では旅人がよく訪れる。その村を通り過ぎた先にあるのは貿易の盛んな港町に続く道があるからだ。 余裕のある人々や馬車などを使う人々は山を登らずに行ける道を選ぶが、港町に急ぐ人にとっては山を登ってリンメイたちのいる道を通ったほうが近…
リンメイの料理は村の中でも指折りの実力で、隣の山の村からもわざわざ足を運びに来るほどだ。ハンの注文した炒飯をつくり終わった後も、せっせと料理を作るリンメイと、注文を取りつつ食材のチェックや配達の手配を済ませる弟のカンランは、親が亡くなった…
酒を止められたハンは苦い顔を向けるが、それを上回るほどのカンランの鋭いにらみが返ってくるので思わずひるむ。 「うっ…はあ…今日はカンランがいるとは、ついてねえ…。」 「ああ”?なんて言った?おっさん————。」 思わず口を滑らせたハンに対してさらに鋭…
————————…。 深々と降り積もる雪の中で、一つの出会いがあった。 懐かしくて、尊い。 そして一つの約束をした。 願わくばこの願いが…永遠に続きますように…。
先日宣言していた小説について、何を書こうかなと思っていたのですが…これでいこう(*´∀`) 昔考えていたストーリーの1つです。 ちょっと中華風な服装をイメージして書いたイラストから派生した、漫画で書こうと思っていた物語のひとつ。 登場人物は主に4人。…